これは数理情報学科の学生さんからのメッセージをそのまま掲載するページです. t03生による,2006年2月, 9月試験の体験記です.
毎年、2月中旬に行われています。私の場合、三回生後期も授業を取っていたので、一月下旬にある期末試験勉強と平行して勉強をしました。しかし、秋試験・春試験とは異なり、基礎・基本のことしかでないことを、過去問を通して知っていたので、実際に本格的に学力認定試験の勉強を追い込んだのは、期末試験が終わってからの2週間ぐらいです。
では、具体的に私が、学力認定試験で解いた問題について述べたいと思います。
線形代数が必答であり、微積・物理数学・計算機基礎から2題選択し、合計3問答えます。ちなみに、私は、微積・物数を選択しました。聞いた話によると、計算機を選択する人は、例年少ないそうですが、問題は比較的易しいそうです。
いずれにせよ、学力認定試験は、授業ノート・プリント・演習問題を中心に見直しておけば完璧です。あと、面接は、必ず志望動機は聞かれると思うので、ある程度自分の考えをまとめておけば、スムーズに答えられると思います。
秋試験は9月上旬にあります。学力認定よりも問題レベルも少し高くなり、かつ英語の試験があります。私は、比較的英語が得意だったので、英語の勉強はさほどしませんでした。しかし、英訳問題は志望動機や研究テーマ、学生時代に一番頑張ったことetcしか出てこないので、あらかじめある程度自分で考えて、先生にチェックしてもらうと良いと思います。英語以外でも、過去問でわからない個所を先生方に質問しにいくと、快く教えてくれるので、あらかじめアポをとって質問しに行くと良いと思います。私も、数理の先生方にたくさん質問しにいき、お世話になりました。また、ここで、私が一番言いたいことは、専門選択についてです。上記に述べたように、選択なので、自分が得意な分野を選べばよいと思います。募集要項には、数理解析、応用数理、情報科学の分野から各2問、合計6問中3問選択する、と書いてあります。私が過去10年間分解いた中で、数理解析の分野からは数理モデルと関数論が決まって出ていたので、この2科目しか勉強していませんでした。ところが、当日数理解析の分野からは、集合と位相・関数論でした。ノーマークの集合と位相に焦り、頭が真っ白になりました。なので、専門選択はまんべんなく勉強し、当日問題を見て、自分が解きやすそうな問題を選択できるようにしておく必要があると思います。
あと、面接では学力認定試験より研究内容について深く聞かれるので、現在の研究内容、進学後にどんな研究をしたいかなど、まとめておくと良いと思います。
最後に、私が大学院進学を希望したのは、卒業後の進路として教職を志望しており、大学院進学により専修免許を得ることができるだけでなく、例え今年教員採用試験が不合格でも、在学しながらあと2回受けるチャンスがあると思ったからです。諸先輩方の話を聞くと、講師をしながらの教採の勉強は大変だ、という話もあったので、比較的自分の時間が持てる大学院で専門的な知識を得るとともに、教採の勉強もしようと思ったのが、きっかけです。私の場合は教職ですが、他にも一緒に院試を受けた友達は、大学院進学することにより、企業に就職した際、給料の面など優遇されることが多いから、といった意見もありました。また、自分が何をしたいのかまだよくわからない人も、選択肢のひとつとして、院試を受けておくのもありだと思います。いずれにしても、出願しようと思っている人は、くれぐれも出願時期には注意してください。