大学院一般入試合格体験記

これは数理情報学科の学生さんからのメッセージをそのまま掲載するページです. 2005年度の大学院入学者の方が 在学生向けに語ったメッセージです.

大学院の本入試を受験するにあたって、必要なこと

2005年度合格者より

過去の大学院入試問題を手に入れる

なぜ過去の問題が必要か?

大学院の入試といっても、実際は大学の入試とやるべきことは変わりません。まずは過去の問題を手に入れて、傾向と対策を練ることが必要です。

過去問は本番の入試から見て、かなり早い段階で入手することが出来ます。先に行われる「学力認定試験」においても、おおよその傾向が掴めるきっかけになると思いますので、入手は早めに済ませておいた方がいいと思われます。

過去の問題をどう使うか?

大学院の本入試を受験するのであれば、基本的にこれからの勉強はこの過去の問題が主流になると思います。

自分の大学院の試験勉強は、過去問に出ている問題と、その分野の授業で使用した教科書や参考書の類似問題、さらに学力認定試験での出来が甘かった分野を元に勉強していました。

ですが、大学院の本入試の受験勉強は大学院での指導教員の先生や、その科目の教授に相談して学習計画を立てるのが一般的かつ理想的な受験勉強と思います。特に、大学院での指導教員の方とのコミュニケーションは非常に重要です。詳しくは次章にて説明します。

大学院での担当教員の先生に会って、話をする

教員の先生とのコミュニケーションは必要か?

本校の大学院でないにしても、大学院への進学を考えているのであれば、最低一回は大学院での指導教員(院に進学した際に、指導をしてくれる教員の方と思っていただければ良いです)に会って、話をしておきましょう。

「どの先生のお世話になったら良いか分からない」という方は、とりあえず自分が「院で何をしたいのか?」を考えて、数理情報演習の担当教員の方や、理工学部の教員の方々に相談してみましょう。相談のタイミングは、早ければ早いほど良いです。数理情報演習中の授業中に、それとなく切り出してみると良いかもしれません。

「院試受験の願書提出一日前」に初めて担当の教員に話をしに行くなんて事は、絶対にないようにしましょう。

教員の先生と何を話すのか?

基本的には自由だと思います。ただ、どうしても必要なのは「大学院で何をしたいのか?」ということです。これは指導を受ける教員の方に、自分の研究の方向性を知ってもらう上で大変重要な事です。口述試験の下準備にもなります。

実戦的な事を準備する

筆記試験の対策はどうすればいいのか?

1章でも書いたとおり、自分の受験勉強は過去問ならびに類似問題をひたすら解くという作業を繰り返していました。英作文においても、事前に数パターン用意していました。(後でも述べますが、龍谷大学の大学院入試の出題傾向は、非常にシンプルです)

だし過去問を解くにしても、大学院の過去問には解答が付いていません。過去問は、一度問題を解いてから、教員の先生方ないし先輩に解答を聞きに行き、自分の答案が合っているか間違っているかを知るということまでが“過去問を解く”という事です。

さて、龍谷大学大学院本入試の出題傾向についてですが、先でも述べたとおりそこまで大々的に問題が変わる傾向は無いようです。

04年度の龍谷大学大学院の本試験は、02年度や01年度と比べれば数学の出題形式が若干変わっていましたが、問題の内容的にはそこまで大きな変化は無かったように思えます。数学の基礎問題の第一問「線形代数」が、必須というのもその証拠です。英語についても、英作文に関しては過去の出題分から事前に準備できます。必ずしも、前年度と同じ文章の英訳というわけではないと思いますが、数パターン用意しておけば万全だと思います。

口述試験の対策はどうすればいいのか?

龍谷大学の数理情報学科の大学院本試験には「面接」があります。この「面接」ですが、点数で言うと全体の1/3を占めます。

大変大きなウェイトですが、実際の面接の「試験時間」は、およそ15分位です。筆記試験の出来も当然重要ですが、この15分の面接結果も、同じくらいに重要な内容と言えるでしょう。

どうすれば面接で良い点数が取れるのかは、分かりません。しかし、面接で聞かれる事は大体決まっています。

「大学院で何がしたいのか?」「大学院進学後の将来の展望は?」「卒論のテーマとその内容について」「なぜ、大学院に進学しようと思ったのか?」

おおよそ、これぐらいのものです。「学力認定試験」においても、同様のことが聞かれる(卒論のテーマは除く)と思われます。せめて、この四つは「いつ、何時、誰に」聞かれても、即座に答えられるようにしておきましょう。

口述試験で述べる内容は簡潔であっても構わないようですが、「具体的」であることが好ましいようです。また、面接官のイスの一つには、大学院の指導教員となる先生が座られています。もし、その方にはお話をしていた内容だとしても、「具体的」に述べる事は必要です。

最後に、母校であっても「公式な受験」、つまり会社の面接と同じです。当然、スーツなどの「適切な服装」の方がいいと思います。服装が原因で「受験に落ちる」ことは無いと思いますが、自分から印象を悪くする必要も無いと思います。

願書を手に入れる

最後に願書です。大抵、過去問と同じところで入手できます。入試要項はよく読んでおいた方がいいです。試験の日程や開始時間だけでなく、出題形式や出題内容なんかも載っている時があります。筆記試験の最終対策として活用しましょう。

あとは、最善を尽すだけです。頑張ってください!